放射線技師からの
MRI検査について

 MRI装置には、色々なメーカー・機種がありますが、当院では、SIEMENS(シーメンス)社製の開放型MRIを採用しました。他社の機種では狭い筒状の中で検査を受けなければならないのに対し、当院採用のMRI装置は、左に掲載した写真を見て分かるように開放型の特徴でもある270度方向に開放された快適な検査環境でMRI検査を行うことができる装置なのです。よく、X線CTやMRIで、閉所恐怖症の人ではどうかと言われることがありますが、当院採用の開放型MRIでは、門才にならないと考えられます。

 ところで、MRI検査とよく言われますが、そもそもそのMRIとは、強い磁石とFMラジオで用いられる周波数の電波を使って、体の内部の状態を画像化する方法です。例えば体をタテやヨコに切った画像や輪切りにした鮮明な画像を自由自在に得ることができ、診断に大変役立つ検査方法です。

 そういう有益な検査ではあるのですが、MRI検査を受けるに当たって事前に注意しなければならないことがいくつかあります。もちろん、MRI検査で使用される磁石による磁場や電波は普通の場合は人体への影響はありませんが、次にあげるような方はMRI検査を受けられないことがありますので、あらかじめ医師又は検査担当者に是非お知らせ下さい。

・心臓ペースメーカーや刺激電極などを身につけている方

・外傷や手術で人工関節や脳動脈クリップなど金属が埋め込まれている方

・以前に外科手術を受けたことがある方

・避妊リングを体内に入れている方

・妊娠中もしくは妊娠の可能性のある方


また、最近、若い人の間で入れ墨が流行しているようですが、MRI検査の際、入れ墨に金属紛を含むものもあるために熱さを感じたり、入れ墨が変色することもありますのでご注意下さい。
 では、実際にMRI室に検査のため入室する時にはどのようなことに注意が必要かと言いますと、検査に影響を与えたり、持ち込んだ物自体が故障したり、使えなくなったりする恐れがありますので、次の物は必ず取り外して入室して下さい。

 ・金属類 
 時計、メガネ、ライター、ヘアピン、家や車の鍵、ネックレス、イヤリング、指輪など
 ・磁気カード
 キャッシュカード、テレホンカード、クレジットカード、定期券など
 ・その他
 ニトロダームなど心臓の貼り薬、取り外しのできる義歯、補聴器、カイロ、エレキバン、金属のついた下着など

 尚、化粧品(アイシャドウ・マスカラ)の中には、入れ墨と同じように金属紛を含んだものもありますので、検査前に落として頂くことになります。

 以上挙げたようにMRI検査を受けるには多少の制限もありますが、それは、十分安全に気をつけ、より良い検査結果を得るためのものであります。

 MRIの画像は、CTを含むX線画像では、表現ができにくい、できないものまで画像として得ることが可能となっています。また、腰椎穿刺や関節への造影剤又は空気などの注入する苦痛を味わうことなく、ただ普通に寝ているだけで例えば脊髄や椎間板、靭帯や半月板などを画像として得ることができ、容易に診断ができます。

 当院で導入するMRIはドイツのシーメンス社製ですが、日進月歩といわれる画像診断に対応できるように、3年毎にコンピューターのバージョンアップが行われる装置です。より診断価値のある画像を追求して行きたいと考えていますので、ご期待下さい。

(放射線技術科)