ケアマネージャーの見た
介護保険の利用実態
利用限度額の半分も利用されていない現状をご存知ですか。


相川会せんば指定居宅介護支援事業所の実績(H16年1月)

利用者数91名で介護度別人数は図1のとおりです。

 居宅サービス種類別利用割合は(図2)、訪問介護が最も高くと半数以上の51.6%の方が利用されています。水戸市の場合も訪問介護・通所介護・福祉用具貸与の順となっており、短期入所・訪問リハビリ・訪問入浴の利用割合は低くなっています。
 利用限度額に対する利用者の利用割合()は、介護度によってばらつきはありますが、全体では水戸市平均38.4%に対してせんばでは42.3%とやや上回っております。

表 居宅サービス利用限度額利用割合
(利用限度額1ヵ月) 要支援 要介護1 要介護2 要介護3 要介護4 要介護5 全体
61,500円 165,800円 194,800円 267,500円 306,000円 358,300円  
せんば (%) 46.9 27.2 42.6 37.8 56.9 42.1 42.3
水戸市 (%) 40.9 31.3 34.0 42.1 44.4 44.2 38.4
           利用限度額とは:介護度によって月々に利用できる金額
 居宅サービスを利用しない、利用出来ない理由としては、

・家族の介護で十分
・自分の体力が続く限り自分のことは、自分でしたい
・自己負担が多い(経済的理由で充分に介護サービスを受けられない問題は直ちに改善
 されなければなりません)

・他人を家に入れたくない、他人との付き合いが煩しい
・家族は、居宅サービスを希望しても、本人が拒否
・居宅サービス特に訪問介護の内容が乏しい

等が挙げられます。


 せんば居宅介護支援事業所では、在宅で生活される利用者の方が可能な限り自立した質の高い生活がおくれるように支援したいと心がけております。お気軽にご相談ください。


(注)水戸市のデータは、平成15年3月の「水戸市第2期高齢者保険福祉計画・介護保険事業計画」資料より

吉川 明子)