《生活習慣病》になる前に『予防』する時代、皆さんも何かしら日々の生活で心がけていることがあるかと思います。(私も最近は毎朝納豆を食べています!)しかし、肩こりや腰痛などにならないように心掛けている方は少ないのではないでしょうか?

 肩こりや腰痛などは病気ではありませんが、そのままにしておけば慢性化し、姿勢の崩れを生じ、これにより内臓へ負担がかかり、大病へ繋がることもあります。人間のからだは筋肉や内臓、心など全て繋がっていて相互に影響しあっています。ですから、どの部分に不調を生じても他の部分が助けてくれますが、それも限度を超えると共倒れになってしまいます。そこで今回は食生活だけではなく、筋肉や関節のケアをすることでからだのこりや痛みの予防することをお勧めします。

 まずは、こりについて知っておきましょう。筋肉はたくさんの毛細血管により栄養が供給されています。本来であれば、筋肉に疲労物質が溜まっても血液の循環がこれを除去してくれます。しかし、いつも同じ筋肉ばかりを持続的に緊張させていると、血管が圧迫され、血液循環が悪くなり、疲労物質が完全に除去されないうちに次の疲労物質が溜まります。これが繰り返されると、筋肉は柔軟性を失い、こり(筋硬結ともいいます)を招きます。更にこりが痛みを誘発します。

 現代社会の中で、多くの方がこりや痛みを抱えていることと思います。というのも、からだのこりや痛みも実は『生活習慣』が深く関係しています。「車の運転」、「デスクワーク」、「立ち仕事」など、“激しい運動”よりも長時間に渡り弱いながらも筋肉を使い続けることで発生しやすくなるからです。

 これらを改善・予防するためには、どのようなことを心掛ければよいのでしょうか?まずは、一日の中で自分がどのような姿勢でいることが多いのか?思い返してみましょう。座っている姿勢、立っている姿勢、屈んでいる姿勢など。また、からだのどの部位を多く動かしていますか?腕をよく動かす、足をよく動かす、指先をよく動かすなど。そして、一日が終わったら、からだのどの部位に疲労感や痛みを感じていますか?膝が痛い、首が痛いなど。若い時と比べてからだは硬くなっていませんか?後ろを振り返りにくくなった、靴下が履きにくくなったなど。以前と比べて、自分のからだがどのように変わったのか?それはどうしてなのか?自分のからだについて今一度、興味をもってみましょう。(年齢のせいにせず考えてみて下さいね!)


 次回から、@首から肩についてA背中から腰についてB膝から足について、それぞれのケアについて特集を予定しています。
 日頃から、からだのケアを心掛け、柔軟な筋肉や滑らかな関節を保ち、健やかな生活を送りましょう。
(理学療法士  足利)