皆さん、自分のからだについて思い起こしていただけましたか?今回のテーマは「首から肩について」です。 一体どのような方が首や肩のこりや痛みを生じやすいのでしょうか?前回もお話しましたが、首や肩まわりの筋肉を長時間にわたり使い続けることで、その部分の循環が悪くなりこりや痛みを誘発します。同じ姿勢をとり続けなければいいのですが、結構難しいものです。例えば、デスクワークや手作業を多くする方、また長時間テレビや映画、芝居などを見ることなどがあげられます。しかし、これらの仕事や娯楽を止めてしまうわけにもいきませんので上手に付き合う方法をお伝えしたいと思います。始める前にバスタオルを一枚用意してください。(ご家庭にあるもののなかで一番肌触りのよいものが選んでくださいね!) @やさしくやさしく寒風摩擦をしましょう。 (a)タオルの両端を束ねて首に掛けます。首の力を抜き、両手を上下しながら皮膚の上を滑らすようにゆっくりと動かします。首の付け根から少しずつ上がって髪のはえぎわ辺りまで行ってください。(ゴシゴシと擦るのではなくタオルの肌触りが心地よいと感じながら行ってくださいね!) (b)首の次は肩です。タオルを肩から斜めに掛けて肩甲骨と背骨の間を滑らせます。左右行ってください。 (c)今度はタオルを広げて両肩に掛け、両端を束ねて持ちます。タオルを持った手を左右交互に前方へ動かしながら、なるべくタオルの面が広く触れるようにします。 A筋肉をじわ〜っと伸ばしましょう。 (a)タオルで後頭部を包み込むように掛けて下を向き、手の重さで首の後ろを伸ばします。次は少し首を斜め下に傾けて同様にします。 (b)肩甲骨の内側と肩の後ろを伸ばします。タオルを肩幅に持ちからだの前で両腕を伸ばします。両腕を伸ばしたまま右腕の力で右へ引っ張ります。左も同様です。 (c)肩の前を伸ばします。からだの後ろで肩幅よりやや広めにタオルを持ち、両腕を伸ばしながら上方へ持ち上げながら胸を張ります。(d)ついでに二の腕も伸ばしましょう。からだの後ろで手を上と下からまわしてタオルを縦に持ちます。下側になった手の力でタオルを真下へ引っ張ります。 B同じ速さで関節を動かしましょう。 首を左右にグルリと回します。ひとつの動きを10秒以上かけて行います。肩も前後方向へ同様にして回します。勢いを付けず、同じ速さで動かします。 以上、長々とお話しましたが、まずはやってみたいと思ったものを好きなだけやってみて下さいね。きっと楽になると思います。大切なことは痛くなく心地よいと感じること、そして継続して行うことです。慣れてきたら、“今日は肩がこりそうだな”なんて、疲れたと感じる前に小まめに行えるといいですね。 |
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(理学療法士 足利) |