皆さんもご存知のように、人間が二足歩行になり腰に掛かる負担は大きくなりました。そして、現代社会の生活がこれに輪をかけて人の腰を弱くしています。 例えば、車社会や機械などの発展による重労働の減少は運動不足を招き、筋力は弱化し腰痛を起こします。また、ハイヒールや足に合わない靴をはくことで腰に負担のかかりやすい姿勢になります。長時間の立ち仕事や座り仕事でも上半身を支える腰には大きな負担がかかります。肥満の人は標準体重の人より腰に掛かる負担は大きくなり腰痛を起こします。とは言え、腰痛の原因は千差万別であり中々しぶとい(慢性化しやすい)のが難しいところです。毎回お伝えしていますようにとにかく続けることが大切です。今回もいくつか簡単にできるケア方法をお伝えします。 |
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1:腰まわり・足の筋肉を延ばします | |
(a)腰の筋肉を伸ばします。足底がきちんと床に付く椅子に座ります。スネを抱えるようにして腰を丸めます。 (b)腰まわりの筋肉を伸ばします。椅子の背もたれを持って腰を捻ります。 (c)腰の横の筋肉を伸ばします。立位で壁に手を付きます。肘はしっかり真横に伸ばし壁と腕、腕と身体が直角になるような位置に立ちます。壁側の腰を壁に寄せるようにします。このとき腕や足は動かないようにします。 (d)ももの後ろの筋肉を伸ばします。床に座り足を揃えて伸ばします。つま先を天井へ向けて身体を前へ倒します。大変な方は片足を曲げて行ってください。 |
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2:腹筋を鍛えます | |
(a)仰向けに寝て両膝を抱えます。顎を胸郭に付けるようにして頭を持ち上げます。 (b)(a)と同様に膝を抱えます。腰を丸めて床から浮かせるようにして膝を顔の方へ引き寄せます。 湿気が多くからだが痛くなりやすい季節です。是非やってみて下さいね。既にしびれや異常感覚のある方、痛みが強いもしくは常時痛い方は早めの受診をお勧めします。 |
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(理学療法士 足利) |