今、話題のメタボリックシンドロームは食生活が主たる原因であると言われております。改めてご自分の食生活を点検し、改善すべき点は早めに正していきましょう。 | |
標準体重をご存知ですか? | |
身長とBMI(体格指数)から標準体重を算出します。 なるべく標準体重に近い体重にすることが理想です。 身長(m)×身長(m)× 体格指数(22)=標準体重s |
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1日3食バランスの良い食事を目指しましょう | |
人間の体に備わっている生態リズムに合わせ、1日に必要な栄養素を充足する為には、1日3食摂ることが絶対条件です。肝心要は量と質になります。適量でバランスのとれた食事を1日3回規則正しく摂りましょう。 | |
良質のタンパク質をきちんと摂取しましょう | |
《タンパク質の働きとは?》 @皮膚・筋肉・内臓・髪・爪まで、体を構成しています。 Aエネルギーを作る為に必要な酵素です。 B神経伝達物質となって脳を活性化します。 C免疫抗体として抵抗力をつけます。 《良質なタンパク質とは何でしょう?》 @肉…赤い部分・ヒレ・ササミ↓脂肪が少ない部位ほどタンパク質が豊富です(肉の白い部分は脂分なので食べないようにして下さい。食べるところは赤身の部分です)。 A魚…赤身、白身、青背の魚・エビ・イカ・貝類↓日本古来のタンパク質源です(干物や加工品ではなく、鮮度の良いものを食べるようにして下さい。魚は種類によってカロリーに差がありますので、食べる量には注意が必要になります。代表的なものとしてサンマには血栓防止予防効果のあるDHAやIPAが含まれていますが、脂質が多くカロリーが高くなりますので、食べる量に注意が必要です)。 B卵…ビタミンC以外のビタミン・ミネラル・タンパク質を含んだ優れものです(コレステロール値が高い方は、食べる量に注意して下さい)。 C大豆…大豆・納豆・木綿、絹、高野豆腐等です(良質の植物性タンパク質であり、機能性成分の宝庫です。体に良くても、食べ過ぎはよくありません)。 肉・魚・卵・大豆のどれかに偏ることなく、4種類をバランス良く摂ることが大切です。 |
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野菜は1日350g以上食べましょう | |
@体の調子を整える為に必須なビタミン・ミネラル・食物繊維の最大の供給源です。 Aダイエット中でもきちんと摂取して下さい。 350g中120g以上を緑黄色野菜(ほうれん草・チンゲン菜・小松菜等の青菜やブロッコリー・人参・トマト等)で摂りましょう。 |
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果物は毎日適量を摂取しましょう | |
@野菜と同様、体に必要なビタミン・ミネラル・食物繊維を豊富に含んでいる為、毎日適量摂取して下さい。 A果物に含まれる果糖は吸収され易い為、摂り過ぎますと脂肪となって体内に蓄積されていきます(食べる量には注意が必要です)。 〈約80kcal分(1日に摂る量)の目安量〉 みかん:中2個、キウイフルーツ:小2個、もも:大1個、はっさく:大1個、なつみかん:中1個、柿:中1個、バナナ:中1本、梨:大1/2個、りんご:中1/2個 |
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食物繊維は毎日適量を摂取しましょう(低カロリー食材の利用) | |
@同じカロリーの食事を摂っても、食物繊維を摂ったか摂らなかったかによって吸収率が違ってきますので、意識的に摂るようにして下さい。 A低エネルギーの為、安心して食べることができ、満足感を得られる手助けになります。 水溶性:急激な血糖値の上昇や、コレステロールの増加を抑えます(昆布・わかめ等の海草類・こんにゃく類)。 不溶性:腸内環境を整え、有害物質を体外に排泄します(ごぼう・きのこ類)。 |
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間食は控えましょう | |
@成長期を終えた成人以降の方は特に間食を摂る必要はありません(間食を摂る場合は、1日の必要なカロリーの範囲内に収まる量とし、果物や乳製品等を利用することが理想です)。 A間食だけで、食事1食分のカロリーを簡単に摂ってしまいます。 B必要以上に摂取した糖質は中性脂肪となって体内に蓄積されます。 C気持ちの空腹(なんとなく食べたい)と本当の空腹をよく見極めましょう。 〈間食のカロリー例〉 菓子パン・ケーキ1個:300〜500kcal、ポテトチップス1袋:500kcal、チョコレート1枚:300kcal |
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アルコールは控えましょう | |
@お酒はあくまでも嗜好品であり、摂らなければならないものではありません。 A少量でも高カロリーです(中性脂肪として蓄積されやすく、取り過ぎると肝臓にダメージを与えます)。 |
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肥満は夜に作られます | |
遅い時刻に夕食や食後のデザートを摂りますと、就寝までの時間が短い為、摂取したカロリーが消費仕切れずに、寝ている間に脂肪となって蓄積されます。 夕食は低脂肪で消化の良いものとし、早めに摂るように心掛けて下さい。又食休みした後に、ウォーキングや軽いストレッチ等を行って、夕食で摂ったカロリーをなるべく消費してから就寝して下さい。そして翌朝にはバランスの整った朝食をきちんと摂ることが理想です。 |
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食べ物が自分の体を作ります | |
栄養素は体の毒にも薬にもなります。その分かれ目は量と質です。体はとても精巧に作られている為、口から入った栄養素は全て反映されるので、多過ぎても少な過ぎてもトラブルが発生します。 自分の食べた物や量を知ることは自分の体を知ることです。そして食事を大事にする事は自分の体を大事にすることになります。意識を持つことで食生活が変わり、その積み重ねは大きな差となって必ず現れます。 |
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(管理栄養士 立原) |