6月6日(月)、通所介護並びに介護予防通所介護事業所(以下、デイサービスという)として、『デイサービスセンター千波湖倶楽部』(以下、千波湖倶楽部という)を開設しました。当法人内では、「介護老人保健施設つねずみ」、「せんば指定居宅介護支援事業所」”、「水戸市地域窓口センターせんば」に続く介護保険関連事業所の開設になります。
 相川内科病院を中心に、法人内の医療と介護の連携をさらに緊密にすることで、地域で生活する人々、とりわけ高齢者の方々のために、医療・介護活動を通して奉仕する体制が一層強化されたものと言えると思います。
 以下、想定質問に答える形で、千波湖倶楽部のあらましを紹介したいと思います。
 要介護や要支援の方々に日帰りでデイサービスに通っていただき、日常生活に関する相談・助言、健康状態の確認、食事の提供などの日常生活上のお世話や機能訓練を行うところです。もちろん送迎も付いています。
 デイサービスは、要介護者をサポートするのみならず、毎日介護するご家族が休養を取り一時的に介護から解放されるという役割も担っています。
 また、デイサービスの最大の強みは、分刻みのホームヘルプサービスなどと比べ、専門の職員がデイの施設で長い時間を利用者と一緒にさまざまな活動を共にすることから、その利用者の状態が経過を追って細かく観察できるところにあります。利用者の状況に合わせて観察する中で、利用者の生活全般から課題を見つけ、種々の専門スタッフが連携・協働しながら、その課題を解決することができるのです。
 現在、水戸市内には約70数か所のデイサービスがあり、朝晩、様々な事業所のカラフルな送迎車輌が行き交うのを見かけますが、一括りにデイサービスと言っても筋トレなどを中心とした運動機能改善型であったり、日常生活動作(ADL)重視タイプやレクリエーション重視型など様々で、それぞれの事業所が各々の特徴を生かしながらサービスの提供を行っています。
 当院のリハビリに通っていらっしゃった地域のお年寄りが、ある日自宅で孤独死されていたという話を伝え聞き、先生方は胸を痛め、このような地域の高齢者に何かできることはないか、少しでも手を貸してあげることはできないかとかねてより抱いていたデイサービス開設に対する思いをさらに強くしたそうです。
 『病院に来てくださる患者さんだけではなく、とりわけ一人暮らしをなさっている高齢者の方々を常時観察し、生活課題を解決しながら、一人ひとりの「幸せ」と「充実した人生」を実現させるため、そして孤独死を無くすため少しでも役にたつことはできないか?』という問いに対する一つの解答がデイサービスであった訳です。
 「地域のお年寄りに気軽に集まってもらえるようなサロン風のデイサービスをつくりたい」という、相川}子医師の発案により、『千波湖倶楽部』の名前が決まりました。
 また、地域のデイサービスを具現化し、憩いの場を提供したいという意図で、デイの建物の壁一面に爽やかな千波湖をイメージしたイラスト画が完成しました。
 今後、イラスト画ともども地域のシンボルにしていただければ有難いと思っています。
 千波湖倶楽部には、生活相談員、看護職員、介護職員、機能訓練指導員などの専門の職員が配置されており、利用者の様々なプログラムに合わせたきめ細かなサービスの提供を行います。これらの専門の職員が協働して、利用者ごとに個別プランを作成し、当該計画に基づき、計画的にサービスの提供を行うというプロセスになります。特に、千波湖倶楽部では専従の機能訓練指導員として、あん摩マッサージ師や理学療法士、言語聴覚士(非常勤)が在籍することによって、運動機能改善、口腔機能改善など機能訓練にウエイトを置いたデイサービスが実現できました。専門スタッフ及びそのスキル、機能訓練設備とも他の事業所に引けを取らぬ充実ぶりと自負しています。
 地域の人口全体の高齢化率も年々上昇し、と同時に日中独居も含め一人暮らしの高齢者率も高まってきています。
 千波湖倶楽部は、デイサービスの強みを最大限に発揮し、「地域とともに」をモットーに、「必要とされる」そして「選ばれる」デイサービスセンターに成長すべくスタッフ一同、日々精進、努力して参りたいと思っています。
 是非とも一度、見学にご来所ください。心よりお待ちしています。
(施設管理者 谷田部)